2010年10月19日火曜日

神々の棲む山 in アンナプルナ

朝、いつも6時頃になると周りのトレッカー達も起き始めて、みんな徐々に出発して行きます。トレッキングを始めて、わたしたちもかなり早起きになりました!!ポカラのlazyな毎日と比べたら、アクティブ過ぎてヘルシー過ぎる毎日だわ。
さて、デオラリといえば、あとMBCを超えれば、残すはてっぺんABCだけなんだっっ♪♪今まで、「いやいやこんな坂あり得ないから」的上り坂の直後に、「はて今上ったのはなんだったのか?」とショックと驚きを隠せないまま、上った分すごい勢いで下る、そしてまた上る!!(泣)というもはや自分でも何をしているのか、何のために歩いているのか理解できない状況から、まだ解放されないけど、とりあえず上りきるんだ!!!がんばるぞ〜♪・・・と燃えておりました。 
この時期はトレッカーも増え始めて、ガイドもしくはポーターなしじゃ宿を取るのがだんだん難しくなってくるのですが(ガイドは電話して、ポーターは先に行って宿をブッキングしてしまうからです。)うちらはデオラリで宿が一緒だっためっちゃ歩くの早いアメリカンなおっちゃんとそのガイドさん(ナイナイ岡村似)が、「俺たちが先に行って宿取っててやるぜぇ〜♪でも絶対来いよ!!!」って言ってくれたので、宿の確保は彼らに丸投げして、ゆっくり行けることになりました。




そしていつも通り・・・いや、後は緩やかな上りだと信じて疑わなかった、私と勝のラストスパート(スピードはさらにいつもの2分の1くらい。笑。泣。)が始まりました。


ABC到着。。。感想。。。酸素薄いよ〜(T_T)意識朦朧としたじゃんか〜!!だいたい(あくまで、大体です)緩やかだけど、めっちゃきつかったでした!!!途中、勝に話しかけられても、全てシカト。頭うまく回転しないし(日頃から回転遅いのに)、喋るだけで体力が奪われる感じがしたので、もうひたすら前に進むので必死でした。酸素って大事ですね。でも!!!景色はすばらしかった。山を登るのが好きな人の気持ち、とても分かる。私たちは本格的なトレッキングは初めてだったし、山は眺めるものだと思ってたけど、登ったら更に素敵な世界が広がっていました。


確かに酸素はもっとほしいけど、目の前に広がるヒマラヤとか、きれいな澄んだ小川とか、何よりも空の青さに感動!!私は生まれて初めてこんなきれいな「青」の存在を知りました。そこに存在してるのが不自然なくらい、浮き出るような感じ。そう感じたのは私の今までの「青」とは比べられないものが、そこにあったから。写真では伝わりきれないだろうけど、本当みんなに見てほしいよ〜!!!!






本日のお宿は、、、なにやら日本人率が高い様子、、、。今までポカラでは、たくさんの日本人の旅人の方とお会いしましたが、山にこもって数日、出会った日本人はおじちゃん(ヘリで来た!!!)一人だけでした。そこで出会ったのは、一人旅好きの50代半ばくらいのキュートなおばちゃんと、そのお友達で山好きなおばちゃんの2人組。と、なんと、噂には聞いていましたが、日本人のおじちゃん5人くらい+ポーター7人くらい+専属シェフつき!!!おじちゃんたちは、刺身以外は食べたい日本食を専属シェフが何でも作ってくれるんだって〜。日本食がちょっと恋しかった山の修行生活。おじちゃんたちがちょっぴりうらやましかったなあ。ABCに2日は滞在しようと思ってたのですが、2人とも軽い頭痛が収まらなかったので、下りる事を決意。色んな姿を見せてくれたヒマラヤ。私も勝もとても満足でした。でも私たちの一番のお気に入りは、夜、澄んだ空気の中、月明かりに照らされてそびえ立つヒマラヤの姿かな。とても魅力的な場所でした。本当に聖域と言われる場所に足を踏み入れた感じでした。


と!!いうことで、後は下りるのみ。うれしい!!!今まで、きつくて、くじけそうになって、でも帰るにも歩くしか移動手段ないし、同じ歩きなら上ろうと思ってここまできました。でも、目標達成したし、自分に恥じないで帰れる!!ほんと、すごい達成感なんですね。山登りって。でも、私はもういいです。やっぱり山は遠くから眺めようと心に決めて下山しましたとさ。

帰りは、ここまで順調に来たのに、目的地がフルで宿取れず→次の村まで歩く→フル→次の村まで歩く(泣)を繰り返してようやく寝床をゲット。途中、足のまめがつぶれて激痛が走ったり、足下がふらついて、転がり落ちそうになったりしたけど、でも無事に宿取れてよかった、、、。次の日は疲労がピークに達していたので、そのまま同じ宿で休憩して、後は結構順調に下山しましたとさ。帰りのバスはルーフトップでしたとさ。(ルーフトップ気持ちいいですよ♫たまに電線ひっかかりそうだし、木とかにぶち当たってちょっぴり痛いけど、おススメです!)



☆トレッキングあかね的感想☆
結局行ってよかったって思える一番の理由は、景色じゃないんです。ツィリンと逢えた事なんです。私はポカラの最初の日に、チベタンの洗礼を受け、かなり苦手になってました。(ブログには軽くかわしたみたいに書いてるけど、実際かなり手強かったです。)だから、ツィリンが、あまりにもかわいくていい子だったので、私の中のチベタンへのイメージがかなり変わりました!もちろんいい方向に♫同時に、彼女達が難民である事をとても悲しくおもいました。彼女は、チベット人ですが、ネパールで生まれネパールで育ち、チベットへ帰れる日を願っているけど、それは実際すごく難しいと思います。チベットは今や中国の一部でしかないという事実。もう、あそこは中国になっちゃってるんだ。自分たちの故郷を追いやられて、たくさんの仲間達が殺されて、それでもダライ・ラマの教えに従い、非暴力を貫くチベット人。私たちと同じ顔をしてるから尚更、人ごととは思えなかった。何か私にもできないかなって心から思った。彼女達はパスポートすら持てない。だから、「また会おうね。」って言ったて、私がネパールへ来て、更にこの山奥まで会いに来るしかないんだ。それでも絶対会いにくるって約束しました。「私たちの事忘れないでね。」ってツィリンが左腕につけてくれたミサンガを眺めながら、ツィリンたちや、あの美しい景色をこれから何回も思い出すんだろうなあ。

   



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