2011年5月19日木曜日

バイク旅、開始! リシュケシュ〜ポカラまで

出発は5月7日の朝、4時でした。。。の、つもりでした。
リシュケシュからアルモーラって町まで、色々な友達に聞いてみましたがみんなバラバラ。
「そりゃぁ、1日で行けるでしょう!たった250kmだよ。」
っという人がいたかとおもうと、
「いやいや、1日で行くやつはクレイジー野郎だゼ!!350kmの山道は結構きついぜ!」
んんん〜、どれくらいかかるんだろう??そんなこんなで、その中のイケテルインド人おじいちゃんが、
「行くなら朝、4時に出発した方がいい。」
これだっ!そうおもった自分たちは、朝4時に目覚ましかけました。ところがっ!!!
朝起きたら、雷を伴う豪雨です。台風か!?って突っ込み入れたくなるくらいの大荒れな天気。しかし、自分たちのインドビザはあと2日しかありません。
インドは、ビザに厳しく、不法滞在は再入国不可&空路での移動、っというなんとも残酷な現実が待っています。バイク旅?こうなるとそれどころではありません。
7時に目覚まし再セットして、起きてみるとなんと!豪雨があがっています♫
行くか明日にするか!?そう、自分たちには選ぶ選択肢がありません。
準備してパッキングして、ゲストハウスの人たちにあいさつして予定より4時間遅れで出発です☆★




リシュケシュ出てから50kmくらい走ったころから、ドラマチックな景観&ガードレールの無い崖に、トラック&バスの猛攻、砂埃、そして荷物満載のバイクは、全く勝手が違い、思うように運転出来ません!フラフラして重心が後ろにかかりカーブを曲がらない&すぐ前タイヤが浮いちゃいます(笑)しゅんさんが言ってたのはこのことだったのか!そう思いながら、まだ見ぬ「アルモーラ」を目指します☆


途中、雨が降ってきて避難したバス停で1時間の雨宿り。
リシュケシュからアルモーラまで道が2つありました。ひとつは、長距離バスも通る町中を駆け抜けるハイウェイ。もうひとつは、そう、自分たちが走っている山道です。暑くなってきたインドでは、涼しい山道を♫そうおもって来ました。がっ!!
メっチャクチャ寒いっっ!!!雨上がりの澄んだ空気の中、マイナスイオンたっぷりの山道は寒いっっっっっっっ!!!!!薄着で出発して、寒いことなんか想定外だった自分たちが目にしたのは.....



ひ、ヒマラヤっっ!!
遠くの山が真っ白です!い、今はいいっ!いや、むしろここら辺で1泊して...いや、あと2日しかない!
そんなこんなで日が暮れて、真っ暗のどこか分からない凸凹の道を走ること14時間、おしりの感覚がとうになくなったころ、突然あらわれた目映いばかりのアルモーラの町の灯りがだだっ広い斜面に散りばめられていました。ホテルに着いたのが22時、320kmの道のり。確かに、クレイジーでした(笑)




次の日、10時に出発して国境を目指します。
凸凹道は相変わらずですが、後ろから暗黒エネルギーたっぷりの黒い雲が追ってきます。チャイを飲んでる場合じゃありません!!
とにかく走ってx2、ハリドワニって町に到着。サモサ食べて、国境まで100kmです☆




インドとネパールの国境が見えたのが夕方前でした。



この橋を渡るとネパール側です☆
間に合いました!!17時20分、インド出国です☆
出国して入国して、あれ??ネパール側で事件が起こりました。
バイクの税金ってなに?
ネパールはバイクの持ち込みが1ヶ月しか許可が下りず、自分たちは少なくても2ヶ月ネパールに待たなくてはなりません。事情を話すと、
「そんなの俺たちは知ったことじゃない、1ヶ月経ったらどっか他の国境にでも行って手続きし直してこい。」
「いやいや、ツーリスト・イヤーでビザフリー?ウソばっかつきやがって!!しっかり100ドルずつ取られとるやん。おまけに、他の国境に行って手続きしてこい?ふざけるな!」
っと思いながらも、
「いやー、頼みますよ。どうにかなりませんかね?他に何かいい方法とか...」
そんなこんなやり取りを1時間くらいして結局どうにもならず、ネパール側の国境の町、マヘンドラナガルってとこに着きました。ネパールのお金を持ってないため、早速ATMへ。
ついてない時は、ついてません。
なんとっ!!!お腹を空かしたATMが、こともあろうか、あかねちゃんのキャッシュカードを食べちゃいました。。。
たまにある、よしさんがポカラで遭遇した事件、再び、です。
カードが帰ってくるまで、2時間。
ようやく手元に帰ってきた頃には、とうに日も暮れ町にはシャッターの閉まる音が響きます。選んでられない自分たちが1時間選んで泊まったところは、ゴキ先輩との相部屋でした。。。まさるはゴキ先輩を退治出来ません。相部屋です。
そんなこんなで、200km、9時間の2日目でした。



さぁ、3日目です☆
この日は、以前泊まってたことのあるバイラワって町を目指しました。
しゅんさんが言っていた通りの、「THE 直線」です。
んんん〜、つまらない。贅沢は言ってられません。
どこまでも直線の舗装されたありがたい道路を、東に東に、ひたすら東に。。。
途中、警察&軍隊の検問がハンパなかったです。外国人の自分たちは顔パス。それでも、道中20カ所はあったとおもいます。
ガソリン入れたり、コカコーラ飲んだり。





バイラワ手前、60kmまで来たとき、夕方の18時くらいでした。そのとき、まさるが急にUターンしました。
「近道をいこう♫」
ここから、3日目の平穏な穏やかな1日に、強すぎるスパイスが加わることになりました。
ルンビニに抜ける道は近道でした。ただ、googleマップでは、道が少ぉし途切れていました。
「いや、きっとつながっているよ♫」
何の根拠のない自信でUターンしたバイクは道を間違えて、インドとの解放されていない国境へ。帰れ、帰れのお役所仕事のおじさんの怒鳴り声を後にし、来た道を戻ること20km。ルンビニまでの道を見つけて、右に曲がります。
すぐに砂利道。次第に、+凸凹、+大きな落とし穴、砂埃。ヘッドライトひとつでどんどん進んでいきます。そう、まさるは、
「全ての道はバイラワに通づる」
そう信じてました。結果、辿り着いた先に20mくらいの川。
はぁぁぁ。。。一服して、またきた13kmの凸凹の落とし穴の砂埃の舞う道をヘッドライトの灯りを頼りに戻ります。
とっくにゲストハウスに着いて、まだ食べていない今日のご飯をお腹いっぱい食べて、シャワー浴びてベットでゴロゴロしているだろう、時間に、さっきUターンした交差点に戻ってきました。
30kmも走ればブトワルって町かと思いきや、50km以上の距離があり、結局バイラワの以前泊まっていたゲストハウスに着いたのは、23時でした。
「近道」という甘い響きに、+80km、+4時間弱という代償でした。
3日目、520km、14時間の出来事です。



日目は、なーーんにもしないで、バイラワの町にお菓子の買い出しです。
以前、1週間ちかく滞在した町なので、散歩も「懐かしい」趣があります。
なにより、これ以上連日走ると、おしりがバカになっちゃいます(笑)




5日目の朝。
今日はたった150km先の、涼しいドライブです。
ちゃっちゃって荷造りして出発です☆
ガソリン入れて、タンセンの町の手前でのことでした。
来ました。本日の「スパイス」。
クラッチワイヤーが切れましたっ!!リシュケシュで変えたのにぃ。。。






しゅんさん達から頂いた予備のクラッチワイヤーを使って、なんだかんだで1時間。
あかねちゃんはクッキーたべてます(笑)いや、和ましてもらいました☆★
順調に距離を稼ぎます。
ポカラまであと10km。本日2本目の「スパイス」です。
さっきまでなんとかもってくれていた天気が、急に泣き出してドシャブリです。
いままでドシャブリはあったのですが、なんとか濡れずに雨宿りをしてここまできました。あ、あと15分。。。
しゅんさんたちに頂いたカッパポンチョをあかねに着せて、強行突破です!
道は川になって、雨は走ると小石のように飛んできます。い、痛いっ!!
ポカラに着いたら、、、
バイラワであかねちゃんが夢を見ていた瞬間がありました。
「ポカラに着いたら、清々しい顔でアニールモモに行って、カツ丼食べるっ!!」
ずぶ濡れになった2人乗り&荷物満載のインドナンバーのバイクは、アニールモモでゆっくりカツ丼たべれるはずもなく、そのままdeplomat HOTELへ。
シャワー浴びて、着替える服はタンクトップ1枚。
5日目、185km、6時間の出来事でした。
とりあえず、ポカラでゆっくりしながら、寝袋&ダウンジャケットetc...防寒着を買い込んで、とこからどうするかはまだ決めてません!
リシュケシュからポカラ目指して、1,227km。
しばらく沈没&ネット三昧&外食三昧します☆★








<まさる>

出発に向けて in リシュケシュ

ヨガに通うようになって、出発の準備も少しずつ始めていきました☆

まず、バイクです。。。そう、まだしっかり動いてくれません!
安心して、信頼できて、ただ壊れないように…多くは望みません。ただ、普通に動いて……




ココに通うのも何回目になるか分かりません。バイクを買ったバイク屋さんです。
修理&修理で結局、15,000ルピー(27,000円)かかっちゃいました(笑)
ヨガに通っていた間、ずっと代車でした。そう、エンジンの中身は新品になってしまいました。(ピストン&ピストンリング&タペットetc...)極めつけは、キャブレター交換です。サブちゃんのキャブレターは、5,000ルピー(9,000円)するらしく、ブレットの(違うタイプの!)キャブレターを付けることになりました。こっちは、1,200ルピー(2,000円)でした。こんなんでいいのかなぁ...??だ、だいちょうぶ?
交換して、エンジンかけて、エンジン全開!ものすごく調子よくなりました(笑)☆
もう、よくわかりません♫






準備している間、日本食屋さん&カフェの「おかえり」によく遊びにいきました☆
まだ出来立てホヤホヤの日本食屋さんで、隠れ家的な感じがたまりません♫
日曜日は...


巻き寿司!!!
日本人はもとより、外国人のツーリストもたくさん!大盛況です☆


デザートもおいしいっっ!!!
場所がちょっっとだけ分かりづらいですが、TIP TOP(ガイドブックに載ってるお店)の脇の坂道を、300mくらい上ったところにある小さいお店の角を左に曲がると、100mもしないくらいで右側に見えてきます。ヨガセンターと併設されています。また、ご飯を作ってくれるみちさん&りっきーさんがとても柔らかい雰囲気を出しているので、100m手前から見つけられるとおもいます☆
本当にいろいろとお世話になりました★またインドに戻ったら遊びにいかせてくださいね♫





あかねちゃんもバイク旅に向けて、着々と準備をすすめています。
そう、「自炊」です☆


ご飯炊くのはお手のもの。



天津飯だったり、



まさるも大好きなオクラさんや、



コロッケや、




素揚げの三杯酢漬けとかとか、です。

ポカラから同じようなルートを追いかけて(笑)旅をしてきた、しゅんさん&のりちゃんが伝授してくれた、「あるものでおいしいものを」をテーマに、あかねちゃんの創作料理が続きます☆★
そろそろ出発です!!

<まさる>







2011年5月18日水曜日

14日間の奇跡 in リシュケシュ

リシュケシュに滞在して1ヶ月近く経った頃、ついにヨガをしてみることになりました!!

わたしは以前リシュケシュ滞在中もちょっとヨガしていたので、今回も機会があれば是非参加して、是非極めてみたいものだと思っていました。リシュケシュに着いた直後から、日本人を中心にどこが良かったか情報収集して、いつのまにか1ヶ月くらい経ちました。(あれ??笑。)




そして今回通うことになったのは『Yoga Study Center』。
今回はここの場所が遠かったため、バイクで通う必要があったので、まさるも半強制的に参加することになりました。わたしはバイクが運転できません。インド人はだいたい免許持ってないから、わたしがバイクデビューしてもインド的には問題ないと思うのですが、己の私利私欲を剥き出しにひたすら前だけを見て走るインド人だらけの道路で反射神経に欠けるわたしがデビューなんかしたら、3秒くらいでやられそうなのでやめておきます。『サンキュー事故』って日本人の心ですよね〜。『譲り合い』って美しいですよね〜。

ということで、3月31日に今回ヨガを教えて頂く先生との面談をして、4月1日から2週間のコースに参加することになりました。今回は張り切ってコースなのです。


今回強制的に参加することになったまさるくん。彼は全くヨガに興味がありません。そんな彼が通う気になってくれたのは、今回の先生(以下、師匠と呼びます)にあります。ヨガにも色々種類があるのですが、今回わたしたちが習うのは、『アイアンガーヨガ』というもので、師匠はこのヨガを始めたアイアンガーさんから、このヨガを広める資格を正式にもらっている世界で2人のうちの1人で、ヨガ界ではすごい人なのです。それなのに、2週間コースで料金は寄付のみ。リシュケシュではヨガ目当てにくる外国人が多いため、今時どこも結構高いのに、「本物のヨガを残したい」という心意気が伝わってくる、まさる好みのおっちゃんなのです!!!




きっといい経験になるに違いない。2週間後には悟っちゃうかもと思いながら、1日目を迎えたのです。
クラスは毎朝6時半から始まります。まず、2階のガンガーが見える眺めのいい所で、30分から1時間ほど瞑想の指導があります。その後、1階のホールでいわゆるヨガが始まります。2時間から2時間半ほど。朝はだいたいざっと3時間から3時間半くらいです。長いですね。非常に長いです。眠いです。
そして・・・キツい!!わたしは、日本でもほんのちょこっとだけどヨガを習ったこともあるし、以前リシュケシュに滞在していた時もヨガに通っていたけど、本当のヨガ?がこんなにキツいモノだとは思ってもいませんでした。まあわたしがヘナチョコなのが一番いけないのですが、キツい体勢でキープさせられるのは当たり前で、ポーズ取れてないと師匠に足で押さえつけられて無理矢理曲げられたりするので、どこからともなく「うぅぅぅぅうx!!!!」と犠牲者のうめき声が聞こえてきたり。まさるなんかヨガ初体験な上に、体がでかいものだから目立っちゃって初日から師匠に目をつけられ?曲げられ「ひぃぃぃぃぃい!!!」とか「ふぅぅぅぅぅぅうう!!!!」とか叫んでいました。まさるは腰が弱いので、わたしもヒヤヒヤでした。そして、わたしが何よりもキツかったのは、倒立系です。ヨガでは倒立が一番大事なのではないかと思わせるほど、ここのコースではかなり倒立しました。正確にいうと、わたしは倒立が苦手というか、頭を逆さにすることが苦手なのです。もともと乗り物酔いがヒドいわたしは、頭を何回も逆さにされることが非常にキツくて、初日家に帰ってから嘔吐しました。・・・よわっっっっっ。
という、体育会系ヨガが朝の部で、夕方は5時から始まります。
午後は割とリラックス系ヨガですが、たまにロープで吊るされることもあります。しかも逆さに(泣)!!!!!
こんな感じで過ぎ去った、まさるが「あれは奇跡だった。」と語る14日間。わたしがこのブログで何を伝えたいかというと、本気でやるヨガはめっちゃキツいということです。もう、本当にキツかったことが全然伝えられなくてくやしいくらいですよ!!!リシュケシュでちょっぴりヨガでもしようかな♪くらいに思ってる旅人の方は、うっかり足を踏み入れない様に気をつけてください。
わたしはめっちゃキツかったけどやり通して良かったし、この師匠に習えてよかったです(ドSだけどね。)。そもそも、ヨガなんてサドゥーの修行の一つだし、キツくて当たり前。逆さにされて当たり前。吊るされたって当たり前なのよ!!!!と、今は思います。(14日間の奇跡を体験すると人は逆さになることが病み付きになります。)
このコースに参加している人は多いときで30人近くいたけど、わたしたちのようなビギナーはいませんでした。自分の国ではヨガの先生をしている人だとか、少なくてもヨガ歴5年くらいの人だったりとか、師匠のレッスンを受けるのが長年の夢でそれがやっと叶った人とか、うっかり参加したわたしたちとは大違い☆
でも、そんなみんなに囲まれてやり通せてよかったです。


コースの終わり近くでは、師匠の故郷(南インド)のビデオを見たり、みんなでご飯を食べたりして楽しかったです。
14日間終えて悟りこそしませんでしたが、心身ともに鍛えられていい経験になりました。師匠、本当にありがとうございました。



わたしは今ヨガマットを持って旅をしています。

夫が朝目覚めて最初に見るのは、妻が頭で立っている姿です。

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<あかね>